【足病医が語る】裸足の重要性と子供の足トラブルを防ぐ靴選びのポイント
「赤ちゃんは裸足で過ごすといい」と聞いたことがあるパパママは多いでしょう。しかし、どうして裸足が良いと言われているのかまでは知らない方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、スペインの足病医Irene Picó先生にお話を伺いました。足の専門家の視点から、赤ちゃんにとってなぜ裸足で歩くことがよいのか、また成長を妨げない靴の選び方をくわしく語っていただきました。
赤ちゃんの足の発達と受診のタイミング
最近は、多くの親御さんが「いつ足病医を受診させるべきか」という悩みを抱えていることに気づきました。
私たちのアドバイスとしては、疾病や緊急を要する異変があれば、すぐに受診して治療を受けるのがベストだと伝えています。
しかし基本的には、お子様が歩き始めの時期に発達が正常か見極める必要があります。
裸足での歩行は子供の足の発達にとって大切
実証されているのは、子どもたちが裸足でいることがとても重要だということ。
その理由は、裸足で歩くことで足の筋肉全体が発達して神経系が準備され、さまざまな状況でどのように行動してどのように足を動かすかを伝える機能を強めるためです。
例えば石を踏んでしまった場合、石を踏まないように避ける必要があるため、筋肉を活性化して石を避けようとします。
そうすると靭帯が力強く、関節がより動かしやすくなるのです。
そして、暑さや寒さなど私たちが生き残るために発達させなければならない全ての感覚を受け取るようになります。
結局のところ人間の役目は生き残ること。だからこそ、子どもたちが裸足でいることはとても大切なんです。
フットコアを鍛える重要性と適切な子供の靴選び
フットコアを鍛えることが発育にとって重要
最近では、コアを鍛える人が増えたみたいですね。
英語でコアは”芯”を意味しますが、腹部と腰部全体を鍛えることで、直立した状態を保つために必要な安定性を獲得できます。
身体には腹部と足の2つのコアが存在しており、どちらも鍛えなければなりません。
ちなみに足のコアはフットコアと呼ばれ、足を動かして鍛えることで強い足、強い筋肉、強い関節を持つことができます。
しかし、足を自由に動かすことができない靴を履いてしまうと、フットコアが発達せず、発育途中で何らかの問題を引き起こす可能性があります。
足トラブルを防ぐための子供に適した靴選び
よく、何らかの皮膚病変が見受けられる子供たちがいます。
親御さんが見てすぐにわかるものだと、例えば変形した指や指に食い込む爪などがそうですね。
しかし、 どうすればそのトラブルを予防できるのか、何が原因で引き起こされているのかわからない親御さんが大半。
こういった場合、 靴選びに問題があることが多いです。
改めて認識していただきたいのは、大人用のつくりをした靴を子供に履かせてはいけないということ。 子供の足は大人とは異なる特徴があり、全く違うからです。
子供の足ならではの特徴を踏まえたうえで靴を選ぶことが大切です。
アティパスは赤ちゃんの足の発達をサポートする靴
アティパスのような靴を履けば、感覚刺激を受けることができます。
そのため、神経系が筋肉に対して収縮や弛緩をするタイミングや、靭帯が柔軟になるべきタイミングなどを働きかけます。
また、歪んでいる地面の上で足を安定させなければならない時なども、筋肉を強めるよう働きかけることができるのです。
アティパスは靴全体が柔軟性に特化しているうえに縫い目がありません。
また、足を自由に動かせるスペースが十分にあり、滑り止めも施されているので、安全に筋肉を発達させることができるでしょう。
専門家の先生のご紹介
足病医:Irene Picó先生
バルセロナ大学大学院で足の病態学と整形外科治療の学位を取得。
現在は、スペインにあるCPIPクリニックのCEO兼施設の足病医として働き、地域の人々や主に新生児や成長期の子供の足の健康をサポートしている。